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【レポート】サイレンス、初めての小学校出張を開催!萩生田文科大臣に視察いただきました

「耳が聞こえなくても、伝えられるんだと思った」
「なんだかすごい楽しかった」

ダイアログ・イン・サイレンス、初めての学校出張開催が実現しました。
調布市立飛田給小学校にて、4年生72名と一緒に2時間の音のない世界。
子どもたちは4つのグループに分かれ、聴覚障害のあるアテンドが加わりました。 いつもは賑やかな声が響く体育館。 声でのおしゃべりを禁止にして、エアキャッチボールをしたり、手の形だけで自分の発想を伝え合うことからスタート。 果たしてずっとお喋りしないなんてできるのだろうか…そんな不安もありましたが、子どもたちが戸惑った表情を見せたのもほんの一瞬でした。



すぐにアテンドをよく見て何を伝えているのか判断し、友達と目と目を合わせ、表情とジェスチャーだけで協力してゲームを楽しむ様子が。 大人の想像を超える豊かで自由な発想が止まらず、時には思わず、椅子から転げ落ちそうになるほどみんなで笑って(もちろん声を出さず)、全身を使ってのコミュニケーションに挑戦しました。
後半は、コロナ禍で飛沫防止のため「黙って食べる」ことがルールとなりつつある給食時間でも使える簡単な手話もレクチャー。給食が楽しくなるヒントをプレゼントしました。 休み時間、アテンドたちはあっという間に子どもたちに囲まれ、身振りと筆談で質問を伝え合い、給食の時間もなにやらジェスチャーを使って、「これは豆腐!」「美味しい!」と話していました。

笑顔と全身を使って、伝えよう!としてくれる子どもたちとアテンドとの間には、羨ましいくらいに垣根のないコミュニケーションが生まれていました。 障害理解という枠を超え、子どもたちに、音のない世界の魅力が伝わっていれば、と思います。



また、当日視察にお見えになった萩生田文科大臣からは後日の記者会見でこう述べられました。

『「ダイアログ・イン・サイレンス」は、聴覚障害者の方の進行によって、音声によらないコミュニケーションを体験するプログラムであり、本年8月に私自身が体験・視察をさせていただいたところです。今回、調布市立飛田給小学校において実施されるということで、プログラムを体験する子供たちの様子を視察するとともに、学校長等と意見交換をさせていただきました。子供たちが、初めての体験であるにもかかわらず、ジェスチャーなどを用いて、いきいきと、積極的にプログラムに参加していたのが印象的でした。意見交換の中では、音声によらない教育プログラムは、普段積極的に発言できないような子供たちも主体的に参加しやすいものであり、言葉の壁を越えるという意味で、外国人の子供たちにも有効なのではないかという意見もありました。文部科学省としても、引き続き、特別支援教育の充実に努めてまいりたいと思っております。』
https://www.mext.go.jp/b_menu/daijin/detail/mext_00102.html?fbclid=IwAR1Uo5Sw_jyqipU2_pKiyec1xKhfOtUj3G7nPivVPR-xww6cqrtIkai9KzI

 

元気いっぱいの子どもたちからたくさんパワーをいただいた初めての出張開催。
 ダイアログでは、全国の学校でのサイレンス開催を目標にしています!

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