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「日本PR大賞 シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました!

一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティは、このたび、公益社団法人 日本パブリックリレーションズ協会(理事長:畔柳一典)が主催する「日本PR大賞」において、「日本PR大賞 シチズン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました!
https://prsj.or.jp/personcitizen/

「日本PR大賞シチズン・オブ・ザ・イヤー」は「地道で独創的な広報・PR活動」の掘り起しを目的に、企業や団体で長年にわたり独創的な広報・PR活動を実践し、広く社会や地域の発展に寄与し、奨励に値する成果を収めた個人またはグループ(NPOを含む)を公益法人として認定・顕彰するものです。
過去の受賞では一般社団法人「注文をまちがえる料理店」(2019年)や、くまモン:熊本県キャラクター(2016年)、いすみ鉄道株式会社(2015年)など非常に話題性の高い企業・プロジェクトに授与されています。

1999年のダイアログ・イン・ザ・ダーク初開催以降、ダークには23万人、サイレンスは3万人がご体験いただき、ウィズタイムも2019年に初開催いたしました。そして昨年2020年8月には、コロナ禍でありながら念願のダイアログ・ミュージアム「対話の森」をオープンすることができました。その長年の開催と、「対話の森」ではDIDを「ダイアログ・イン・ザ・ライト」として明るい環境に変更し、ニューノーマルに合わせ世界初のアレンジを行ったことが、受賞の理由と聞いています。
どんな時にもできることはあるとあきらめずにいてよかったと、スタッフみんなが感じています。

こうして喜びをわかちあうことができるのは、なによりこれまでご体験いただいた皆さま、ふるさと納税やマンスリーサポーター、ワンスポット支援といった様々なかたちで応援・支援いただいた方々、過去にダイアログに触れていただいたすべての皆さまがいらしてこそです。本当にありがとうございます。

今後もわたしたちは、ソーシャルエンターテイメントを通し「人っていいな」と感じることのできる瞬間を創出し、同時に障害者や高齢者が、彼らだからこそ持ちうる能力を価値に変え、皆さんとともにSDGs目標でもある「誰一人取り残さない」社会を目指すことができたら、と願っております。 どうかこの先も対話の灯を消さず、さらに豊かな「対話の森」へと成長できるよう、ともに歩んでいただけたら幸いです。

【プレスリリースはこちら



◆受賞理由
「多様性を認め合う社会のための気づきを与える活動を継続し、さらにコロナ禍の中でも社会のニーズに対して積極的に新たな取り組みを進めていく姿勢がシチズン・オブ・ザ・イヤーとしてふさわしい。」

◆代表理事・志村季世恵からのコメント全文
この度は大変栄誉ある賞をいただき誠に光栄に思います。貴協会会員様、選考委員の皆様をはじめご関係者に、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
私たちには、日本中の方たちにダイアログをご体験していただきたいという夢がありますが、人に説明しにくいエンターテイメント№1。更に言えば世界最小規模の定員数を誇るエンタメと言っても過言ではありません。何しろ1回の公演定員数が8名なのです。それを21年間コツコツ続けて、ご体験者は24万人になりました。

ダイアログには3つのプログラムがあります。
全てに共通しているのは「対等な環境を作り、一緒に遊び対話をする」というものです。
目では見えない照度ゼロの暗闇の中を視覚障害者が案内する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」。耳の聞こえない聴覚障害者が音のない世界を案内する「ダイアログ・イン・サイレンス」。更には後期高齢者が歳を重ねる豊かさを伝える「ダイアログ・ウィズ・タイム」があります。

本日はこの中のダイアログ・イン・ザ・ダークのお話をさせてください。

どんなに目をこらしても一筋の光も見えない暗闇を、視覚障害者がアテンドとなり、8名様をご案内します。ツアー仲間となった方は、見知らぬ同士でも声を掛け、助け合い、遊び、そして対話をします。でも最初は怖くて足が進みません。そこで目を使っていないアテンドが、音や、匂い、触覚などを使う、視覚以外の楽しみ方を伝えてくれます。アテンドたちは同時に参加者の様子を的確に判断します。暗闇の中で少し不安そうな方は小さな歩幅で歩く。冒険家は大股で歩く。衣擦れの音が小さく細かくなったら迷子になった人。変化が見られたらアテンドはそっと側に行き、声をかけます。
時がたてば、ご参加者も視覚以外の情報を駆使し楽しみ、体験が終わるころには、人と関わる素晴らしさを感じることができるのです。更には自分とは異なる環境にいる人との出会いの必要性も感じていただけます。街中で白い杖を突いている人は助けが必要な人。でも暗闇の中では自分を助けてくれた人。
異なる経験を持つ互いの文化を重ねれば、更なる豊かさを得ることもできると知れるのです。

私たちが大切にしているポジティブな言葉があります。反対にそれを使うと一瞬にして、しぼんでしまうネガティブな言葉もあります。先ずネガティブな言葉。
それは、「だから」の三文字。
「大人だから」「若い人だから」「年寄りだから」「障害者だから」…。「だから」の先につくのは「仕方ない」「だめだ」「できない」です。
ではここに「こそ」という言葉をつけてみるとどうでしょう?
大人だからこそ。若い人だからこそ。年寄りだからこそ。障害者だからこそできる!
私たちは「見えないからこそ」「聞こえないからこそ」「お年寄りだからこそ」をつけて活動を続けています。そうなれば世の中は更に活動できる人が増えますよね。

ダイアログは昨年8月に、多くの方々からご支援をいただき、東京・竹芝にダイアログ・ミュージアム「対話の森」をオープンしました。
しかしコロナ禍で、ダイアログ・イン・ザ・ダークは厳しい状況に追い込まれました。暗闇は三密に思われがちです。本当は密室ではないし、密閉でもありません。医師を招き、会場の換気、消毒、ソーシャルディスタンスをはかる指導もいただき、それを遵守し徹底しました。
でも、今。本当に暗闇がこの時期にマッチしているのか。対等な環境は、今は暗闇ではなく既にコロナが作っているのではないか。
ダイアログは「ソーシャルエンターテイメント」です。
今、世の中に必要なエンタメは、暗闇ではなく困難な中を照らす希望の光ではないか。このような時、生きる知恵を持つ水先案内のような人が知恵を与えてくれます。それがアテンド達なのです。目が見えない人は私たちが知らない光を知っている。
これが、今回受賞のきっかけとなった「ダイアログ・イン・ザ・ライト」の誕生です。

今私たちは対話をやめてはいけない。
つらい時、不安な時、苦しい時だからこそ、分断せずに関わりを持ちたい。マスクをし、距離をとっても人と関わることはできます。一方、ダイアログ・イン・ザ・ライトを開催する傍らで私たちは10か月かけて、コロナ禍における暗闇のご案内方法も見つけました。この春には、ライトもダークもできるように準備を進めています。

ダイアログをご体験下さった方が、次の水先案内人となり、多様性の理解を更に深めていただけたらと願います。私たちも誰もが活躍できる社会を目指しこれからも頑張りたいと思います。

この度の受賞はダイアログを続ける励みです。心から感謝申し上げます。


◆日本PR大賞とは
公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会(PRSJ)が、パブリックリレーションズに対する理解促進を目的に、その基本理念であるパブリックインタレスト(公益)に貢献した人、あるいはそれぞれの分野でPRの視点から活躍した人物を毎年「パーソン・オブ・ザ・イヤー」として選考、顕彰している。また2012年度から協会が公益法人への移行を機に、従来の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」とは別に、企業や団体で長年にわたり独創的な広報・PR活動を実践し、広く社会や地域の発展に寄与し、奨励に値する成果を収めた個人またはグループ(NPOを含む)を「シチズン・オブ・ザ・イヤー」として顕彰している。
https://prsj.or.jp/personcitizen/


ダイアログでは、活動を支援いただきお仲間になっていただける「対話の森の住民(マンスリーサポーター)」を募集しております。現在、お仲間は150名になりました!年数回、オンラインでの対話の会も始まっています。詳しくはこちら
また、企業・団体さまとの協業・協賛も募集しております。詳しくはこちらにお問い合わせください。

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